2014/07/31

「仮想デスクトップなう」更新停止のお知らせ

筆者の某社退職に伴い、当ブログの「更新を止める」ことにしました。

長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。
ごきげんよう。さようなら。

2014/06/17

印刷トラフィックを抑制できるプリンタ

やっぱそうだよね〜。この方式があるべき姿だわな。

この方式であれば、仮想デスクトップOSから離れた拠点においてあるプリンタに対して印刷しても印刷トラフィックを抑えることができる。

たとえば、

東京:VDI, 仮想デスクトップが載っているサーバっつーかインフラ
九州:プリンタ

■キャノンのプリンタ

=== コピペ ===
オフィスでのビジネス文書出力に適した「CAPT」

パソコンのCPUを活用することで、大容量データの処理スピードを大幅に短縮。処理データは高い圧縮率でプリンターへ転送されるためプリンター本体にメモリーを増設する必要がなく、快適に印刷することが可能です。さらに、双方向通信でつねにプリンターの状態を確認しながら効率的に印刷処理を実行します。
===


■リコーのプリンタ
こっちは、仮想デスクトップOSとプリンタの間にワンクッション置くようだけど。
https://www.ricoh.co.jp/IPSiO/utility/remoteprint/point.html



ThinPrintとか使わなくても

2014/06/12

Horizon View、サイジング(sizing)ができるWebサイト

NetWorldさんの Software Defined CONCIERGE、でございます。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140612/563502/


帯域を絞った場合。狭帯域 PCoIP ICA(HDX) 比較


なぜかよくわからんが、ICA(HDX)は、PDF閲覧は弱いようだ。
特に上下スクロール


ブラウザ系、MS Office系の操作:どちらもあんまし変わらず。
「Windows Media Playerでの」動画再生:ICA(HDX)に分がある
PDFの操作:PCoIPに分がある



対HDX ICA

2014/06/06

忘れられがちなMMR発動条件

「Feature Packがインストールされていること。」とか、そういうあたりまえのヤツは置いといて・・・

===
・vSphere上の仮想マシンのHW versionは、version 8以降が必須(無論、最新バージョンが望ましい)

・仮想マシンの「3D enabled」がONであること

・Windows Media Player ver 12以降

・View Administratorで、MMRが enable になっていること

・仮想デスクトップOS側で、TCP/IP port 9427 着信できること
・テストするアクセス端末のGPUが、DirectX Video Accelerationに対応していること
 ※対応チェックが出来るソフト。このソフトで、MMRが発動しているか否かもチェックすることができる。[トレースログ]タブにDirectX Video Accelerationがどのアプリから使われているか、が表示される。"vmware-remote..."というプロセスが該当。


・動画ファイルが、H.264 Video圧縮 になっていること。# 近いうちにどんどん対応する種類が増えるらしいので、要チェック
 ※コーデックとかを調査できるソフト
===

なお、下りネットワーク帯域が 400Kbps以下とか、遅延が 200ms 以上とか、場合によっては MMR disable したほうが良い場合もあるそうな。

http://kb.vmware.com/kb/1039173


2014/06/05

Amazon WorkSpaces をいじってみた その2

そういや印刷(print, printing, printer)はどうするのだろう? とふと思った。

無論、Amazon WorkspacesのFAQに載っているみたいに、VPC張った状態で、自社内に置いてあるプリンタに仮想デスクトップから直接印刷、ってのもアリなんだけど、VDI界のプリンタ周りで寡占ソリューションなThinPrintみたいなヤツはあるのかな・・・と思って調べたらすぐに見つかりました。ThinPrintがっww

ThinPrint Cloud Printer service

https://cloudprinter.thinprint.com/en-us/amazonworkspacesprinting.aspx


2014/05/21

温故知新。Docker

Dockerは柔軟性あるからPaaSを駆逐するかも、とか空想していた。実際、これは(良い意味で)怖い温故知新技術だわ。筆者は FreeBSD Jail を思いおこしたヨ。


が、

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1405/16/news032.html

PaaSもPaaSで Buildpacks とかいうので柔軟性を保てるように進化しているんですな。オモロイ。


さらに、DockerがCloud Foundryに参加か。
http://www.publickey1.jp/blog/14/dockercloud_foundry_foundationcloud_foundrydocker.html



2014/04/21

Amazon WorkSpaces をいじってみた その1

以下、結構いいなぁと感じたヤツ

■(自分のデバイス間の)ファイル共有
他人とかの共有には使えず、Dropboxとかの類いの極度の機能限定版的な。Amazon WorkSpaces Syncというらしい。
特定のフォルダ下を同期対象にできる。追加アプリケーションのインストーラとかを仮想デスクトップOSに渡すのに便利だ。
追加料金ナシの模様。Amazon S3上に保存されるっぽい。
容量制限がどうなっているのか、記載は見つけられなかった。たぶん無制限。ま、そもそもAmazon WorkSpaces自体、容量制限があるから、最大限(=無制限)に使われても大したことは無い、というAmazonの目算なのかもしれない。
自分のデバイス、といっても今はWindowsとMacだけ。ま、これは時間の問題でしょ。そのうちiOSやAndroid版も出るに違いない。たぶん。。

■さすがUDPベースのPCoIP
Regionは、まだ[東京]が選べないので[オレゴン州](=日本から8,000kmくらいらしい)だけど、まずまずの操作感。



以下、今のところ、ちとイマイチと感じたヤツ。ま、いくつかは時間の問題だろうけど。
# もち、MUI日本語インストール済み

■半角カタカナが文字化け
例えば、筆者が使っているATOKのメニューやらインストーラーやらに半角カタカナが入っているんだよねぇ。そいつらが文字化けする。筆者の身近にいるプロに聞いたところ、DBCS(Double Byte Character Set)のせいらしい。本件で言うと、ATOK制作側でなんとかすべき課題、らしい。

■仮想デスクトップOSのTime Zoneがローカル端末と同期するか否か
Windows: NG
Mac: OK
iPad: NG
Kindle Fire HDX: NG

■日本語キーボードで打ちたい
# 検証環境下のローカル端末、Windows 8.1 と Mac 、は日本語キーボード
# 仮想デスクトップOSの[デバイスマネージャ]で、[キーボード]を[日本語 PS/2 キーボード(106/109)]に変更済み
# ついでに、ATOK Passport を仮想デスクトップOSにインストールしてみた。
Windows: NG
Mac: NG
つまり、@とか打つのが不便。。

■仮名漢字変換
Windows: OK [Alt]+[半角/全角]で仮名漢字変換ON/OFFができる。
Mac: イマイチ [かな]キーで、仮名漢字変換ON/OFF できない。。仮想デスクトップOSのGUI上で、仮名漢字変換ON/OFFの操作をするしかない。Mac OS上の設定の問題か??
iPad: イマイチ 仮想デスクトップOSのGUI上で、仮名漢字変換ON/OFFの操作をするしかない。iPad上で変換して、変換結果を送ることもできるが、変換過程で押したKeyも仮想デスクトップ上に入力されちゃうから使えない。
Kindle Fire HDX: イマイチ 仮想デスクトップOSのGUI上で、仮名漢字変換ON/OFFの操作をするしかない。

■[視覚効果]の変更
画面変更を減らすべく、VDIでは「お決まり」のコレ、GUIで変えてみたけど意味なし orz
http://vdesktops.blogspot.jp/2010/11/windows.html
きっと「Windows7のエクスペリエンス機能」とやらが作用しているに違いない。


2014/04/17

MxM市場への感想と推測


つい最近、AirWatchを長時間触る機会があった。で、感想と推測。

もう「完成品」に近いね。モバイルデバイスを管理したい、という需要に応えるための市場はこれから盛り上がるのだろうけど、受け皿であるソリューションは、既にある程度成熟している。

それもそのはず。モバイルデバイスを管理するためのAPIは、モバイルデバイスのOS実装に依存しているからだ。モバイルデバイスのOS実装に併せて、機能を追加していけば良い。あとは、それらを束ねる部分、つまり、ユーザインタフェースや、大企業への導入にも耐えられるような仕組み+αくらいしか開発の余地が残っていない。となると、これほど、愚直に顧客の意見を聞いていれば製品を正しく育てられる市場もそうそうあるまい。

なるほど、なぜ市場はこれから立ち上がる所だというのに、競合が40社以上もひしめいているのか疑問を持っていたのだけど、中をのぞいてみたら理由は明白だった。発明必須な部分が少ないから、参入しやすかったんだぁぁ。

こりゃ、あと3年もしたら一気に寡占化が進んで、AntiVirus市場と同じで上位3,4社で市場の80%シェアとかになっている・・・かもね。

最後に残るのは、MxM部分をオマケとして提供するパターンに持ち込めるAntiVirusソフトウェアメーカー1,2社と、この市場を制覇した1,2社。計3,4社、と推測。いずれにせよ、遠からず価格競争になるだろうね。OSSでも速攻で出てくるだろうし。



# MDM, MAM, MCM

2014/03/19

Mac OS X で帯域制御 回線速度(link, Bandwidth)、パケットロス(Packet Loss, dropped)、遅延(latency, delay) をシミュレーションできる


 まず、ここに行きます。

https://developer.apple.com/downloads/index.action


 検索窓で、

Hardware IO Tools for Xcode

 を検索。ダウンロードして実行。

Network Link Conditioner.prefPane

 をダブルクリック。すると、"システム環境設定"に

Network Link Conditioner

 が出現します。
 ちょっとした帯域制御実験ができるようになります。
コレは良い。。


親愛なるT辺さん、情報ありがとう。

2014/03/13

VAAIの有効化


VAAI対応のストレージ装置を使っている場合、VAAIを活用しないだなんてもったいない。

1. ストレージ装置メーカから、ESXi 用の VAAI plugin をゲットする。
2. VAAI plugin は VIB になっているので、それを ESXi に入れてリブート。

※VAAI pluginは、ESXi のバージョンによってファイルが違うかもしれないので注意。
※追加のVAAI pluginナシでもVAAIのON/OFFがストレージ装置上で設定できる場合が少なからずあります。

以上。


VIBの解説
http://blogs.vmware.com/vsphere/2011/09/whats-in-a-vib.html




2014/03/10

VMware Virtual SAN Design and Sizing Guide

vSAN とか VSAN とか色々ありましたが、正式名称は Virtual SAN で決定した模様。
私見ではvSANに一票でしたが、商標取れなかったとかですかね。本当の理由は知りませんが。

http://www.vmware.com/files/pdf/products/vsan/VSAN_Design_and_Sizing_Guide.pdf

Virtual SANとか、まーこれに限らないですが、この手のアーキテクチャのストレージが流行っていますねー。
ついにストレージ装置業界も劇的な価格破壊の波が来た、ということでしょうか。

とはいえ、技術が枯れるまでの当面は、(最悪)完全にデータが消失しても土下座くらいで済むレベルのものを格納する用に提案されるのでしょう。

とすると、真っ先に多くの人の目が向くのが、仮想デスクトップ(VDI)。。。
ユーザデータを含む、ユーザプロファイルは、別のNASとかに保存するとして、仮想デスクトップOS部分を展開する先に Virtual SAN を当て込む、とかいうパターンでしょうな。


2014/03/06

PCoIPの表示色


PCoIPは「24bit color固定」だ。※表面上32bit colorとなっている。詳しくは後述。

そして、少なくとも日本で販売されているディスプレイは、医療用ディスプレイ(メディカルモニター)であっても、多くの場合 24bit color(DVI端子出力)がスペックである。

なお、この 1677万色 を表現できる 24bit color は True Color とも呼ばれ「普通の人間の目が識別できる限界以上のもの」ってことになっている。

※余談 つまり、PCoIPを使えば、医療用ディスプレイの性能を、少なくとも色に関してはフルに発揮できる、と言える。



さて、この 24bit color ってやつは、文脈によっては 8bit color とも言われる。
何の違いか。端的に言うと、

8 bits / color(原色)
24 bits / pixel(画素)

ってこと。以下、ちこっとだけドリルダウン。


■8 bits / color(原色) が尺度な場合
医療の世界は完全な門外漢だが、

CT画像は、8bit color で十分だが、
胸部レントゲンやマンモグラフィーは、10bit color以上あったほうがいい。

とかいうらしい。

さて、そもそも 8bit colorって何だろう。
この話の文脈で言う 8bit colorとは「階調」のなめらかさの尺度であり、"8"は階調に使う情報量(bit)だ。256階調で色を表現できる。

8bit = 11111111(2進数) = 256(10進数) = FF(16進数)

たとえばレントゲン写真だと患部の「影」とかが重要な診断要素になる(たぶんね)。そうすると階調はとっても重要な要素になる。なぜなら極端な話、白黒2階調だとすると、グレーであっても白か黒かに割り振られちゃうわけで。多階調であればあるほど、正しい色のまま表示できるから。というわけで、この手の話の文脈では、8 bit color になる。


■24 bits / pixel(画素) が尺度な場合
ところで、ディスプレイは、光の三原色、つまりRedGreenBlue各色、それぞれの階調の組み合わせを画素ごとに表示している。

つまり、1画素あたりの情報量は、8bit colorだとすると次のようになる。

3原色(RGB) x 8bit(FF階調) = 24bit(2進数) = 約1677万(10進数) = FFFFFF(16進数)

たとえば、Windowsでいうところの「ディスプレイ アダプター」の設定画面。「ディスプレイ アダプター」のVRAM(Video RAM)の大きさや、1画素に費やす情報量が話題の中心なので、24bit color となる。

なお、ほんとは24bitなんだけど、コンピューターが扱う情報量の単位としては、実際には32bitになるので、32bitと表示されていることが多いらしい。残りの8bitを、色系の何かの別用途に使っているものもあるらしいが。



カラー

2014/02/06

物理GPU使わない仮想マシンで、DirectX10, DirectX11 は動くのか


物理GPU使って良いなら、vDGAで余裕でサクサク動きますな。
vSGAだと、執筆時現在では、DirectXはDirectX9のみ。将来、動くようになるらしいけど。
http://vdesktops.blogspot.jp/2013/05/vdga-vsga-deployment-guide.html


物理GPU使わなくても、vDGAやvSGA使わなくても、DirectX9なら動きますな。将来、DirectX10, DirectX11も動くようになるらしいけど。
http://vdesktops.blogspot.jp/2011/12/blog-post_21.html




で、本題。

以下、ほんの1時間ばかりFusion6上のWindows8.1を使って遊んでみた結果を含めた、技術的考察。
「サクッと考察」なので、正確さよりも速さ優先で書きました。間違っていたらスマン。。


結論:(単純な動く動かない論でいうと)動く

該当仮想マシン(=仮想デスクトップOS)に、いっぱいいっぱいvCPUを割り当てて、WARPで、DirectX9, 10, 11を使うといいよ。

=== WARPとは ===
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/desktop/gg615082%28v=vs.85%29.aspx
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■Fusionによる仮想マシン上のDirectX9エミュレーション実装のほうが、WARPよりも断然効率が高い
つまり、DirectX9なら、仮想マシン上のDirectX9エミュレーション実装のほうが、描画が断然綺麗でかつ低CPU使用率。
やってみなきゃわからんが、このことはvSphere上、Horizon View、でも同じことになるだろう。
仕組みから考えれば、PCoIPしゃべるのにWARPが支障になるとは思えない。たぶんね。

■Horizon ViewのvSGAとWARPはその仕組み上、連動できない。
たぶんね。






VDI, 仮想デスクトップ, vGPU