2014/03/06
PCoIPの表示色
PCoIPは「24bit color固定」だ。※表面上32bit colorとなっている。詳しくは後述。
そして、少なくとも日本で販売されているディスプレイは、医療用ディスプレイ(メディカルモニター)であっても、多くの場合 24bit color(DVI端子出力)がスペックである。
なお、この 1677万色 を表現できる 24bit color は True Color とも呼ばれ「普通の人間の目が識別できる限界以上のもの」ってことになっている。
※余談 つまり、PCoIPを使えば、医療用ディスプレイの性能を、少なくとも色に関してはフルに発揮できる、と言える。
さて、この 24bit color ってやつは、文脈によっては 8bit color とも言われる。
何の違いか。端的に言うと、
8 bits / color(原色)
24 bits / pixel(画素)
ってこと。以下、ちこっとだけドリルダウン。
■8 bits / color(原色) が尺度な場合
医療の世界は完全な門外漢だが、
CT画像は、8bit color で十分だが、
胸部レントゲンやマンモグラフィーは、10bit color以上あったほうがいい。
とかいうらしい。
さて、そもそも 8bit colorって何だろう。
この話の文脈で言う 8bit colorとは「階調」のなめらかさの尺度であり、"8"は階調に使う情報量(bit)だ。256階調で色を表現できる。
8bit = 11111111(2進数) = 256(10進数) = FF(16進数)
たとえばレントゲン写真だと患部の「影」とかが重要な診断要素になる(たぶんね)。そうすると階調はとっても重要な要素になる。なぜなら極端な話、白黒2階調だとすると、グレーであっても白か黒かに割り振られちゃうわけで。多階調であればあるほど、正しい色のまま表示できるから。というわけで、この手の話の文脈では、8 bit color になる。
■24 bits / pixel(画素) が尺度な場合
ところで、ディスプレイは、光の三原色、つまりRedGreenBlue各色、それぞれの階調の組み合わせを画素ごとに表示している。
つまり、1画素あたりの情報量は、8bit colorだとすると次のようになる。
3原色(RGB) x 8bit(FF階調) = 24bit(2進数) = 約1677万(10進数) = FFFFFF(16進数)
たとえば、Windowsでいうところの「ディスプレイ アダプター」の設定画面。「ディスプレイ アダプター」のVRAM(Video RAM)の大きさや、1画素に費やす情報量が話題の中心なので、24bit color となる。
なお、ほんとは24bitなんだけど、コンピューターが扱う情報量の単位としては、実際には32bitになるので、32bitと表示されていることが多いらしい。残りの8bitを、色系の何かの別用途に使っているものもあるらしいが。
カラー